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協力隊卒業 と これから目指すこと

2022.07.06

香春町に繋がりのあるみなさん、こんにちは!

元協力隊、半農半X担当の三村です。3月末に香春町地域おこし協力隊を修了しました!

 

ここでは、協力隊卒業とこれからの活動について書いていこうと思います。

現在はというと、採銅所地域にて継続して住みながら、個人活動と地域活動を続けています!

 

着任動機

2019年1月にインドネシアから帰国して、実家(田川市)の隣町の香春町にUターンする形で、地域おこし協力隊、半農半X担当として4月より活動を開始しました。

これまで国内外様々な場所で生活してきましたが、実は地元(地元近く)に戻ってくることは自分が一番考えていませんでした。何もない、そして数十年前まで炭鉱で栄えていた町等どうしても暗いイメージしか持てなかったというのもあります。

それでも戻って来たのは、

①「半農半X」で実験的(それも有機栽培でもOK)に3年間取り組める機会があったことと、

②腰を据えて農園となる拠点を作りたい希望を持っていたこと、

③訪れるまで認知していなかった採銅所(中山間の里山)地域を第一印象として好きになれそうだったことがありました。

①に関しては、専業(仕事か暮らしかの二元論)ではなく、いくつもの仕事を含む暮らし方(いくつかの組み合わせを探る最適解)を半農半Xで体現できないかを今も探っています。

②に関しては、中国・天津で訪れた動物/虫/魚と野菜/果樹と人とが共存するオーガニックファームの存在が目指していきたい像としてのイメージを持っています。

③に関しては、採銅所地域に住んでみて、ここでやっていきたいなと思えるような地域の人たちと環境があり、継続して活動を進めています。

 

半農半Xについて

「半農半X」については、最初の1年は手探りの1年で、自分の中でも消化しきれずにいましたが、活動を重ねていく中で徐々に半農半Xというライフスタイル(暮らし方、農へのかかわり方、自然環境へのかかわり方、地域へのかかわり方)が自分の一部になって来た実感があります。

3年間の活動の甲斐もあってか、良く顔を合わせる地域の方などは半農半Xを肌感覚で何となく理解してくださっているのがわかると嬉しくなります。しかし他方で「要は兼業農家だろう」と言われてしまうと、まだまだ力及ばずと思うこともありました。

この3年間で「半農半X」という生き方は自分のものとなったので、この先は何年もかけて自分の周りに伝えていければという想いです。そして「半農半X」に加えて、「里山」「パーマカルチャー」の2つが自分の中でのキーワードになりました。

僕の場合では、半農半Xを自分個人で達成する部分と、地域の方と一緒になって地域での半農半Xを達成していく部分とがあります。

個人では里山シェアハウス、里山パーマカルチャーガーデン(循環型農園)を準備している段階です。

 

地域では”採銅所園芸部会”での「干し柿づくりと渋柿用の果樹園管理」「金明竹林の整備とタケノコ収穫」を、里山保全という観点で取り組んでいます。

 

また、採銅所地域コミュニティ協議会の”さとやま部会”では、地域の「コミュニティーガーデン」づくりと、「市民農園(貸し菜園)」づくりに取り組み始めています。

「半農半X」は自分一人でもできるけれども、地域とのかかわりがある中で、できる範囲で地域の方々と一緒に取り組みを持っています。

 

準備中のオーガニックファームについて

協力隊3年目の2021年10月から毎週夜2時間強「パーマカルチャーデザインコース」のオンライン受講していました。そして全36回(対面2回)の受講を2022年6月末に修了し、晴れて”パーマカルチャーデザイナー”となりました。

協力隊着任当初より、循環型の農園づくりを目指していました。しかし、どのようにすればよいのか、どのようなデザインの農園にしようかと、目指す方向はあるのだけれどもなかなかしっくりくできずにいました。体系化されたパーマカルチャーの世界に飛び込んだことで、探していたものは「これだ!」と、生涯をかけて自分の中に、そして周りに働きかけて行きたいと思える内容でした。パーマカルチャーの価値観とその手法を利用することで「車輪の再発明(≒既にそれがあると知らずに発明すること)」に自分で一から時間を使わずに済みました。また、なんといっても同じ方向を目指す仲間と共に学んできたことで、全国にWelcome Home!と言い合える仲間ができました。

 

今後は、準備中の循環型農園を、家畜と果樹と水辺のあるパーマカルチャーガーデンオーガニックファームをつくっていこうと思っています。

協力隊1年目から合鴨農法(合鴨水稲同時作)を学び始め、2年目より実践してきました。アイガモ、アヒル、コールダックと飼育し、卵を孵しています。合鴨農法での有機米づくりにアイガモ利用を基本として行いつつ、今回からアヒル(より大型)とコールダック(超小型)にて取り組み開始しています。毎年同じように日中働いてもらえるような、呼ぶと戻ってくるコールダック利用が良さそうな感じがしています。

 

今後

現在は、途上での半農半X(半農:有機稲作の取り組み、オーガニックファーム準備、半X:業務委託でのサルの巡視業務とシェアハウス準備)に取り組んでいるのを→次の数年で、香春町採銅所での半農半X(半農:個人的取り組みとしてパーマカルチャーガーデン/オーガニックファーム運営と、地域での里山をフィールドにしての拠点づくり活動、半X:パーマカルチャーデザイナー兼、里山コーディネーター)の理想の形を目指していこうと思います。

 

この3年間での地域おこし協力隊活動を通して香春町の地域の方、役場の方、農関係の方、香春町や他市町村の協力隊仲間、その他に出先やこちらへの訪問、オンラインで関わりを持てた方など様々な方々との繋がりができました。

これからも、地域で、オンラインで、同じ取り組みグループで、引き続きよろしくお願いします!

 

 – 梅雨明けの初夏に、香春町採銅所にて。

 

p.s. 最後に、3年間の地域おこし協力隊・半農半X活動の様子を写真(スクロール)でご覧ください!

05292020

 

 

 

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