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香春町の餅つき愛に迫ってみた

2019.02.27

こんにちは。香春町地域おこし協力隊の濱田です。

香春町の暮らしのイメージ、日常を発信していて、度々見たのが、餅つき。

稲刈りが終わるとすぐにこの町では餅つきが始まります。着任したての頃は餅つきなんて小さい頃に幼稚園かなんかのイベントでやったなぁというぐらい久しぶりで餅つきの行事自体に興味津々で、「すごい、面白い、これぞ田舎!?」ぐらいな感じで受け取っていました。

さて、季節は変わって2017年の秋頃。香春町の生活にも慣れ、ある程度、町の様子がわかるようになった頃のこと。稲刈りの直後ぐらいにあった餅つき。そこで思いました、「そういえば、餅つきなんて年末にしかやらんかったけど、ここじゃ稲刈り後すぐというぐらいの時期から2月3月までやってるよな」と。そこでふとした疑問/好奇心が芽生えました。「なんで香春町の人間はこんなに餅つきをするんだろう」と。

ということで、町の皆さんに話を聞いて回りました。

話を聞いていくと、餅つきする人、する人、口々に「餅つきは大好きです!」と話してくれました。その理由や醍醐味などを聞いても、「みんなで一緒にできるから」とか「みんなでワイワイできるから」と言った理由から「ついている時のリズム感がいい」など、皆さん餅つきを楽しんでやっているんだなと感じます。

ただ、なぜここまで餅つきが多いのかという問いを聞いても、「昔からしているから」という答えをされた方が多くおり、なぜかは判らずじまい。。。

では、ということで、町の歴史に詳しい役場の野村さんに詳しい話を聞くことにしました。

野村さんの話によると、昔は保存食としてかき餅やあられ、寒餅、丸餅を作るために行っていて、昔から恒例行事のようなものになっていたみたいです。加えて、昔の農家さんは田植えをする時に普通のうるち米だけでなくもち米を植えていて、1年中餅つきができるぐらいのコメを作っていたとのことでした。こういった行事や習慣がずっと根付いて半ば香春町民のDNAみたいなものになったらから色々な場面で餅つきを行っていると思います、と話してくださいました。

餅つきについて色々な資料を読んだり、町民の皆さんにお話を聞いたりしていく中で、おそらく昔は香春とか小倉とか場所に関わらず、国内で稲作ができるところでは、どこでもやっていたことなのかなと思います。ただ、都市化や過疎化が進んだことで行われなくなったところが多くなったのが現状なのかなと思います。そんな現代にこういった昔からの風習が形態が少し変われど町中で行われているのは、町のタカラだと思います。

夏の盆踊り同様、日本の原風景が香春町にはまだ多く残っていると感じました。

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