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香春町の地域資源で染める! ー 柿渋編 その2 ー

2018.11.09

こんにちは、ムラカミです。

2回にわたってお送りしております「柿渋」についてのお話、今回は「その2」です。

前回の話は右の⇨ (その1) ⇦をクリック!

さて、今回は8月に行った柿渋作りの様子と、柿渋作り工程を写真とともにご紹介します。

まずは、【工程1】収穫作業です。

「その1」の説明にもありましたが、柿渋に使う渋柿はお盆あたりから1、2週間頃の未熟の青い実を使用します。

また、収穫したその日のうちに粉砕作業まで終わらせなければりません。

8月のお盆あたりは猛暑の真っ只中。

日があがるとともにどんどん気温が上がってくるので、朝6時に家を出発し、6時半にはもう収穫開始です。

手が届かないところにある渋柿も高枝切り鋏を使いながら、どんどん収穫して行きます。

【工程2】ゴミや虫などを取るため洗浄します。大きなたらいに水をはってジャバジャバと洗います。

その後包丁を使ってヘタを取り、適当な大きさにカットします。

未熟の柿のため結構硬いですが、ひたすら切って切って切りまくります。

【工程3】粉砕作業です。

ここでできる限り小さく粉砕することで、渋柿のタンニン成分をしっかり抽出することができます。

今回手島さんに手伝ってもらったので、ハンマー粉砕に挑戦してみることに。

カットした渋柿を厚てのビニール袋に入れて潰していきます。が、これがめちゃくちゃ大変な作業で、どんどん手島さんの体力を奪っていきます。

しかもこの日はかんかん照りの猛暑。

家中の延長コードを扇風機につなぐも作業場まで届かず。。。

このままでは手島さんが倒れてしまう!ということで2日目からは従来通りミキサーでの粉砕作業にシフトチェンジしました。(ちなみに車のタイヤで引いてみたりもしましたが、うまく行きませんでした。)

粉砕された渋柿はフルーティーなとてもいい香りです。が、舐めるともちろんめちゃくちゃ渋いです。

【工程4】粉砕した渋柿を漬物容器にどんどん入れていき、この状態で約1週間ほど熟成させます。

朝晩2回かき混ぜます。

5日後くらいからだんだんとお酢っぽい酸っぱい匂いに変わっていきます。

因みに、このまま1ヶ月ほど熟成させると柿酢が作れるそうです。

【工程5】1週間後、熟成された渋柿を濾していきます。

出来るだけぎゅーっと絞ってタンニン成分をたっぷり抽出したいです。

しかし手作業ではどうしても限界が。。。「圧搾機」の開発を進めたい。。。

さて、これで最低1年は熟成させます。

柿酢もそうらしいですが、柿渋も熟成期間が増すほど「いいもの」になるとのことです。

 

さて最後に、柿渋で染めたらどんな色?

ってことで、作品をいくつかご紹介します。

これらの作品は、市販してある柿渋染料で染めたもので、「香春町産の渋柿で作った柿渋」ではありませんので、ご注意を!

まずは、柿渋で染めた綿糸とストールとブラウスです。

優しくて味わいのある色ですね。

そして、この写真の右の品は、型糊で柄の部分を防染した上から刷毛を使って染めました。

茶色が柿渋で、青い部分は藍です。

写真左は、柿渋や藍などの染料に糊を混ぜて絵の具のようにして塗り重ねて皮革のような質感を出しています。

このように「柿渋染め」といっても様々な染め方があります。

来年には今回仕込んだ「柿渋」が出来上がるので、出来上がった頃にこの柿渋を使って、染めのワークショップ計画中です。

また、塗料としての柿渋にご興味ある方や、柿渋作りたい!という声もいただいたので染めて、作って、塗っての「柿渋全部乗せ」イベントにしてもいいですね^ ^

さて、2回にわたって「柿渋」のお話をさせてもらいましたが、みなさん楽しんでいただけましたでしょうか?

11月11日(日)、12日(月)の「香春町秋祭り」で柿渋で染めた作品をいくつか展示させてもらっているので、是非お越しください!

今後も、香春町の地域資源の発掘や活用、染色、ものづくりなど発信して行こうと思いますので楽しみにしていてくださいね!

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