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「The Market」〜小商い×マルシェ〜

2020.03.31

昨年12月末に実験的に香春町にて開催されたマルシェ「The Market」の今後の発展について。

福岡県の田舎町である香春町(かわらまち)から、”小商い×マルシェ”をテーマに、地方が抱える様々な問題を楽しく乗り越えるキッカケづくりの場を目指します。

小商いにチャレンジしやすい香春町を実現
※小商いとは:自分の好きな事をスモールスケールで商売として始める事。

・プラットフォームとしての活用

・半農半Xの実現

・都市間田舎としての強み

 

・プラットフォームとしての活用

昨年末に行ったマルシェでは、協力隊の活動を通して知り合った方々に出店していただき、実験的に開催した。

チャレンジブースを用意し、小商いを実践してみたい方が気軽に出店できる仕組みとして活用した。町内から2組が今回はじめて小商いにチャレンジし、手作りお菓子とドライフラワーの出店をした。

全体の出店数が10店舗で当日の来客数は約130人を記録。

飲食の出店者はお昼時早々に売り切れるなど、嬉しい悲鳴も上がり、出店者と来客数のバランスが保たれていれば、大勢の来客人数を確保せずとも、出店者の売り上げは確保できると感じた。

全国の地方において共通する問題だと思うが、都市部と比較し、一般的に日常での遊びやイベントなど身近な楽しみの数が少ない。マルシェを日常的に開催する事で、外出するキッカケとなり、日常での楽しみの幅が広がる。

また、マルシェの良い点として出店者とお客さんの距離が近いので、コミュニケーションを取りながら接客ができ、こだわりの点やオススメの商品、美味しい食べ方など、独自の強みを活かした接客ができる。”何を買うかではなく誰から買うか”が重要になって来る中で、マルシェを通して出店者はコアファンを作ることができ、お客さんは説得力のある生の情報をもとに買い物ができる。

「The Market」をプラットフォーム化(土台)させて、町内外の人がコミュニケーションが取れる場になっていけば、様々な可能性が広がっていく。

例えば、マルシェに防災の要素を加え、町内の繋がりを強めることに役立てれれば、香春町の新たなアピールポイントになり、町外に発信していくことも可能となる。”マルシェ × ○○○”で強みを増やしていく。

 

・半農半Xの実現

※半農半Xとは:塩見直紀さんが提唱した、半自給的な農業をベースに、自身の長所や好きな事を生かした仕事をし、持続可能な生活を営むこと。

香春町には、耕作放棄地が数多くあり、農業を始めてみたい方にとっては魅力的な場所である。自分も家の側で畑を借りて、自分のペースでのんびり家庭菜園の延長みたいなことをしている。

最近では、都市部に住む人が田舎町に畑を借り、週末だけ畑作業をしにくるという減速主義的なライフスタイルが普及し始めているが、香春町でマルシェが日常的に行うことができれば、香春町で耕作放棄地を安価で借り、週末に来て作業し、作りすぎた野菜はマルシェに持っていきその場で売れる。という可能性も広がっていく。

マルシェで多くの人と関わることで、関わり合いの中からコミュニティーができれば、幸福度の高い生活が実現できるかも!

 

・都市間田舎としての強み

香春町は福岡県田川地区の玄関口として宿場町で栄えた歴史をもち、現在では福岡市から90分、北九州空港から40分と交通の便にも恵まれている。

さらに低山に囲まれ、登山を目的に訪れる方も多く(トレイルランの人も多い)、四季折々の里山が楽しめ、特に春には桜の隠れ名所としてテレビにも取り上げられるほど。

香春町で交流する人が増え、香春町で小商いにチャレンジする人のハードルを下げることができれば、町全体がさらに明るい積極的な雰囲気になるのではないかと感じた。

今後も、土地を生かした活動を香春町地域おこし協力隊から積極的に取り組んでいきたい。

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