長年の夢だったお店を香春町で。「この場所に好きを詰め込んで」
2025.08.11
福岡県の香春町に暮らしている方や移住(Iターン、Uターン)をしてこられた方々の日常や体験を紹介する“カワラびと“。
今回は、2024年にcafe shioをオープンされた塩田さんにお話しを伺いました!
【プロフィール】
塩田雅也さん
田川市出身で、大阪の調理師学校を卒業後、地元の近くに戻りレストラン、コンクリートブロックの企業、食品(スープ)メーカーで働いたのち、2024年4月「cafe shio」を採銅所にオープン。調理師免許や過去の経験を活かし、カフェでは豊富なメニューを提供。現在は奥様と2人で切り盛りしている。
_まず、なぜ香春町でお店を開こうと思ったのですか?
定年退職してから、知り合いに勧められた職業訓練校で1年間木工を学んでいました。それが面白くて、作ったものを誰かに見てもらったり販売できたらいいなと思っていて。
ただ、木工だけというのは難しいかなと…なので、カフェをメインで木工の工房を併設しようということになりました。
木工作品の制作をするなら、街の中ではなく静かなところがいいなあと。
色んなところを見たけど香春町の採銅所はそれを満たしていることと、都市部へのアクセスが意外に良いんですよね。
_確かに採銅所は小倉にも近いですし、田川市の方にも行きやすいですよね!そんな採銅所の中でもなぜこの物件を選んだのでしょうか?
まずは、お店をすると考えたときに駐車スペースがあるということ。そして停めやすいことでした。
次に物件の中を見たときに、自分の中にあるお店像と合っていてイメージしやすかったこと。
大工さんにも意見を聞いて悪くないのでは?という回答だったし、小野沢さんや役場の職員さんに地域のことを教えてもらえたこともよかったです。
_最初に思い描いていた理想と、今とでギャップはありますか?
それはないですね。思い描いていた通りになっています。
店は確実にイメージ通りです。
昔から色んなお店だったり雑誌を見てイメージはずっとしていて、カウンターのお店がしたかったんです。この物件は奥に長かったので形がしっくりきましたね。
_このお店のコンセプトを教えてください!
木工の作品をみてもらえるような空間を作ろうと思ったのが始まりで、あとはコーヒーを飲むくらいの想定でした。
昔からうどん屋をやりたかったこともあって、自分が食べたいなと思うものを作っていたらメニューがどんどん増えていってしまって(笑)気づいたらカフェのほうが中心になっています。
_(奥様へ)お店をやると聞いた時はどんなお気持ちでしたか?
奥様:結婚する前から飲食がやりたいとは聞いていたので、本当にやるんだなーという気持ちでした(笑)意外ではなかったです。
_そもそも、なぜお店がやりたかったのか聞きたいです!
元はというと、うどん屋さんがやりたかったんです。自分がうどん好きだったこともあって。
スープメーカーで働いていた時のお客さんもラーメン屋さんだとか、うどん屋さんが多くて、その中で経営を学ばせてもらったりもしました。
方向性が変わったのは木工に出会ってからです。
木工の作品をみてもらいたいし、工房も作りたい。ただ体力的にうどん屋さんと木工の両立はハードだなと思ってカフェをすることにしました。
_お店を始める時に不安はありましたか?
やっぱり不安はありました。生活のできる範囲でしなければ、と思っていたし。
それ以上にこっち(奥様)の方が不安だったかもしれないけど(笑)
奥様:お店をすると決めて、物件の購入とかも事後報告だったし、その時は一緒にするつもりは全くなかったんです。でもちょうどオープンする時に私も会社をやめて、家で暇するのもなーと思って手伝うことにしました。
_なんだかタイミングがよかったんですね!お店を始めてからはどうですか?
本当、タイミングがよかったのかもね。始めてからは楽しい気持ちです。
奥様:自分たちのペースでできているし、あわあわしなくてのんびりできてるよね。
商工会にも応援してもらっていて、最初に相談しながら立てた計画書の売り上げ目標とほぼ同じくらいで運営できています。お客さんの量も最初に想定していたくらいの感じかな。
奥様:逆に思ってたより来てくださってるかも。北九州からのお客さんが多い気がしますね。
道の駅経由だったり、電車で遠方から来てくださる方もいますね。採銅所を目指してこられた方が寄ってくださることもあります。
_香春町の印象はどんな感じでしたか?また、実際にお店を開いてから変化はありましたか?
人通りが少ないイメージがあって、バイパスができてから車通りが少なくなるかなーと思ったけど、思ったより交通量が多いです。
あとは猿がいるな、と(笑)
奥様:最初は採銅所と聞いて、え?と思いました(笑)でも近くに知り合いが住んでいて、昔はよく遊びに行っていたので懐かしい気持ちと、周りの人たちがいい人のイメージがあって。実際来てみるとその通りでした。
子供たちがのびのびしていて、礼儀正しくて生活環境としてはすごくいいなと思いますね。
Uターンで戻ってくる人も多いしね。
来る前は不安はありましたけど、今はネガティブなイメージは全くないですね。
_そんな中でも今困ってるなーということはありますか?
木工ができてないことかなあ。カフェが中心で疎かになってしまっていたので、今やっと作業場を作り始めました(笑)
_同じようにお店を開きたいと思っている方や、移住を考えている方にアドバイスはありますか?
一番は「地域の人と良好な関係を築く」ことだと思います。
自分の場合は、周りに迷惑をかけないように、と考えたときにお客さんが車を停められる駐車スペースがあることを一番に考えました。
物件を探していたときもそこを気にしていましたね。
あとは移住・空き家相談室の方々、役場の職員さん、商工会の方に地域の方を紹介してもらって繋げてもらっていたことも良かったです。
補助金のことも教えてもらって、使えるところは使っていくことも大事だと思います。
それと、空き家を見ていると井戸しかなかったりするし、水回りの設備はチェックしておいた方がいいかなと思います。
_ありがとうございます。最後に、近くにあったらいいなと思うお店があれば教えてください!
雑貨屋さんかな。若い人が立ち寄るようなお店があったらいいですね。
奥様:パン屋さん!香春には少ないですよね。
【 雑貨屋さんやパン屋さん、ぜひお待ちしております! 】
cafe shio
香春町採銅所5980-1(採銅所駅から秋月街道沿い、徒歩7分)
※営業日はインスタグラムをご確認ください
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