コスモス畑の始め方
2021.12.06
こんにちは!協力隊の市岡です。今年の夏に採銅所の矢山でひょんなことから始めたコスモス畑も、12月に入り流石に少しずつ色褪せ始めています。
種を蒔く前は慎重に始めたはずが、気づけば色々と後手にまわって、振り返れば大回りをしていた今回のコスモス畑づくり。
次するならもっと楽に! という備忘録も兼ねて、コスモス畑にチャレンジしたい方に、 押さえておきたいポイントをまとめておきます。
1、香春で蒔くならお盆前後
2、種を確保!面積は正確に
3、一気に蒔こう、バラ蒔きでいいよ
1、香春で蒔くならお盆前後
1~3、まで書きましたが、ほぼこれにつきます。蒔く時期さえ外さなければ大丈夫。
実際には、種の袋には蒔き時期4月~8月前後と、幅広く記載されているので、いつ頃咲いて欲しいかで調整をするのでしょうね(大体70日位で開花)。
香春町の採銅所宮原では、コスモス祭り(11月頭)に見頃を合わせるように、大体8月の10~11日前後から何回かに分けて撒いていきます。この頃に種を蒔くと、10月中頃から見頃を迎え、ひと月位楽しめるとか。
なので、コスモス畑にしよう、と思いたった時、宮原で種を蒔き始めたら、それに合わせてスタートすればいいや♪ それまで耕して肥料でも入れておこう~と余裕をこいていたら、
今年2021年は、お盆の時期に避難所開設が必要な位の大雨続き。種まきどころでなく、その後もお天気の悪い時期が続いて「あれ?全然、種まきをするという話を聞かないな(お手伝い兼見学をさせてもらう約束でした)」と思ってるうちに、晴れ間を縫って宮原の種まき第一弾は終わってしまっていたようで。
もう8月も下旬、すっかり出遅れて慌てて蒔こうとするも、まだ耕すのも肥料まきも終わってない!むしろ一度耕したところが、すくすくと雑草畑になっている!
耕しても
耕しても
耕しても
終わらない!
ここで問題、種まきが遅れるとどうなるのか?
答え、寒さで分けつ(ぶんけつ・・枝分かれして増えていく)がうまく進まず、株が太らないままスカスカになってしまう。ちなみに霜が降りる頃になると花ももう終わり。
と聞いて、戦々恐々としながら、ちょっと位遅れても大丈夫だよね?!スカスカでも花さえ咲けば良しとしよう、ここまで来て終われない、、とギリギリのタイムリミットを見極めるべく頑張るのでした。
2、種を確保!面積は正確に
気を取り直して種を蒔き続けるのですが、途中、お店で2回、ネットで業務用?を3回、種を買い足しました。(しかも時期が遅かったせいか、ネットは買うたびにお値段が上がっていく涙)なんて見通しの甘い。。
農家さんならこんなことはないのでしょうが、何分畑をするのも畑サイズのものを扱うのも初めてで、感覚がつかめません。
かろうじて目分量で、自分の借りてるメイン畑(ハーブ畑)のサイズと見比べて、1.5倍位の広さかな~?、じゃあ花壇用2mlの袋じゃいくらあっても足りないから、業務用100ml袋がいるかな~と始めた位で。
「おかしい、全然足りん!」とあらためてアプリで畑の寸法を測ったら、メイン畑の3倍強!慌てて買い足し、さらにある程度蒔き終わったところで、一部もう一度蒔き直しをするというハプニング。最終的に使ったのは、、
約490㎡ 約600ml
(袋記載の播種目安量は 5ml/㎡ なので、本当なら(機械使用で一気にバラ蒔くとか)なら、2450ml必要)
最初から1リットル袋で用意しておいた方がよかった!!!
※なお、2年前までなら耕作放棄地の活用ということで、産業振興課から種の補助もあったそうです。これからコスモス畑をされる方は、現在利用できる補助があるか確認してみるといいかもです。
3、一気に蒔こう、バラ蒔きでいいよ
いつも畑に出ている時は声をかけられることが多いのですが、(いなかは基本車移動なので、外を歩いてたり、畑にいて話しかけれる人は貴重なのですね~)
このコスモス畑は目立つところにあることもあり、いつも以上にご近所の方々やトレッキングの方に声をかけていただいたり、教えていただくことが沢山ありました。
なかでも、「コスモスは溢れ種からもわんさか育つ強い種なので、バラ蒔きで大丈夫」とは何度かお聞きしたのですが、性格なんでしょうね。いきなり思い切ることができず、最初は基本に忠実に、種の袋に書いてある通りに、頑張ります。
耕す→肥料に渋柿の絞りカスを入れる→
間隔10㎝、深さ1㎝に穴あける→蒔いて→覆土して→鎮圧 この間ずっとしゃがんでる
花壇にするがごとく丁寧に数m幅でやってみて、協力隊の福羽さんはじめ何人かに手伝ってもらうも、暑い中、あまりの進まなさに気が遠くなり、早々に簡略化していきます。
耕す→間隔10㎝で蒔く→覆土して→鎮圧 しゃがんでる
耕す→バラ蒔く 中腰
遅々として進まない工程に、最初の頃蒔いたあたりは可愛い芽が発芽、すくすく育っていきますが、ここで問題発覚!
バラ蒔きした部分がほとんど発芽してない!発芽率1割未満!!!
普通に覆土・鎮圧したところは、種の袋の記載通り65~70%の発芽率なのに、バラ蒔きした部分の発芽率が異様に低いのです。
理由はいろいろ考えられますが、時はもう9月第2週、おそらく、バラ蒔きするには時期が遅くて寒すぎたのでは?!
と、仮説を立てて、畑の半分をしめるバラ蒔き部分をもう一度、覆土・鎮圧ありでやり直すことに。
結果は~
なんとか成功。発芽率60%位でしょうか。
10月
花もちょいちょい咲いてきて、なんとかコスモス畑らしくなってきました。
でも、種を取り寄せたりなんだと一気に全体を蒔くことができなかったので、草丈には段があったり、スカスカな部分も目立って、突っ込み所満載な状態。
前を通るたびに微妙な気分になりながらも、できの悪い子ほど可愛いじゃないけど、頑張れと思ったり、少しずつ成長してる姿に励まされます。
やっぱりひと月種まきが遅れるとこんなものかな、と思っていたのですが、
11月、
ちゃんとコスモス畑になりました。
結論
種まきが遅れるとどうなるか?
1、寒さで分けつがうまく進まず、株が太らないままスカスカになってしまう。
→でも9月半ばまでに蒔ければ、ギリギリなんとかなる
2、バラ蒔きでの発芽率が著しく下がる
→でも簡単に覆土・鎮圧してあげれば、問題ない(大変だけどね!)
(※その年の気温や、お住まいの地域によって変わってきます)
昨年は田んぼだったこの畑、6月に、急に使わないか、と声をかけられた時には、すでに自分の畑を借りた後だったので、かなり戸惑いました。
手が回らないので野菜は無理、トレッキングやオルレの方もよく通る場所なので、手のかからない花で、かつ6月以降に植えられて、使える期限の3月までに咲くもの、、、という条件から思いついたのがたまたまコスモス。
オール手作業の種まきは想像以上に大変でしたが、思った以上に多くの方に見ていただいたり、声をかけていただいて、思わぬ収穫を得た気分です。
ご近所の方はもちろん、離れた地域の方からも、トレッキングの方々からも喜んでもらえる小さなスポットができました。
来年も、、、、来年はきっと溢れ種で勝手に咲くことでしょう笑
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