【ポスター&チラシ連動企画】小説版『手島さーん!今日香春町でなんすると?』
2021.01.25
「春が香る町」と書いて「香春町(かわらまち)」。
ここは福岡県の北東部にある「都市間イナカ」。
福岡市・北九州市という2つの政令指定都市への交通アクセスが良く、福岡市へは車で約70分、北九州市へは約50分で移動できる利便性をもちながら、のどかな田園風景や歴史ある街並みを有しているという魅力を持っている。
何もないけど、何かが見つかる里山のまち。
そんな香春町へ移住した順也さんの一日を覗いてみよう。
手島さん一家の一日スタート!
とある平日。一日晴れ予報。今日も充実した日になりそうだ。
順也は、移住先の香春町で「ドローンを飛ばす不動産屋」を営んでいて、あまり時間に拘束されない生活を送っている。平日の今日も、家族との時間を大切にしながら、短時間に集中して仕事をこなすつもり。
妻と娘と息子の4人家族。妻は夫の不動産屋を手伝いつつ子育て奮闘中。娘は保育園の年少さん。息子はまだ1歳。
子どもたちの朝のお世話をしながら、忙しく動き回る妻の姿を見ながら、幸せをかみしめる。
8:00
「おはよう!」
玄関から聞きなれたおじさんの声。
お隣さんが畑で一仕事を終え、採れたて野菜をおすそ分けで持ってきてくれた。
お隣さんになついている娘がいち早く駆けつける。
「いつもお野菜ありがとう!」
「やあ、お嬢ちゃん、おはよう!今日も元気だねー!」
このお隣さんも、実は移住者。香春町主催の「かわら農業塾」に通ううち、香春町のことが好きになり、空き家と農地を借りて移住してきた。今では念願の「半農半X」的な生活を実現できている。
9:00
子どもたちを町内の保育園に預ける。
香春町の保育園は和太鼓演奏に力を入れているところが多く、町内のイベントで披露する機会も多い。和太鼓を習うことは、伝統文化への理解が深まるし、礼儀作法や表現力、そして協調性が身につくと同時に体力も養える。学校教育でも和太鼓演奏を取り入れているらしく、町の教育方針が垣間見える。
10:00
順也は、自宅でリモートワークを始める。
この日はZoomを使って、お客さんと打合せ。コロナ禍における発見だが、ネット環境さえあれば、自宅に居ながらにして、いろんな仕事がこなせることが分かった。
これからの時代は、場所を選ばずに仕事ができる時代。順也はすでに都会から田舎に移住を果たしているが、「もう東京にいる必要性はない。高い家賃を払って、満員電車に揺られて消耗してまで働かなくても、ゆっくりと時間が流れる田舎で、豊かな自然環境に囲まれながら、東京と同じ仕事ができるんだ。子どもと向き合える時間も多い。みんなそうすればいいのに」と思う。
13:00
妻と二人でゆっくりとランチタイムを楽しんだ後は、別々に外出。
順也は、香春町地域おこし協力隊から依頼されて、農作業の風景をドローンで撮影するため、町の山間部に向かった。
趣味で始めたドローン。子どものころ飛行機のラジコンに憧れていたが、買ってもらえず、叶えられなかった夢が実現できた喜びで、どんどんのめり込み、腕前を上げた。
今では「ドローンを飛ばす不動産屋」として、空き家の屋根の調査に活用する傍ら、行政や個人から、空撮と動画作成をセットで依頼されることが多い。地方にはドローンを飛ばすことができる人があまりいないので、チャンスだと思っている。
一方の妻。町内で開催されている「かずら編みワークショップ」に参加。山に入って、かずらを採取するところから、器やバッグなどに編み上げるところまで教えてくれる。いずれは自分の作品を道の駅香春の直売所で販売して収入を得たいと思っている。
香春町は豊かな里山の町。野山の資源を活かせば、タダ同然の材料がお金になる。昔は当たり前のように営まれていたことが、大量生産・大量消費の時代になり廃れていった。しかし今はエコでサスティナブルな生活を志向する若者も多い。これからは、一昔前の生活に戻ることが最先端の生き方になるのではないかと思いながら、ひたすらかずらを編んだ。かずら工房には、豊かな時間が流れていた。
16:00
それぞれの用事を済ませ、帰宅した夫婦は、保育園に子どもたちをお迎えに。今日は天気がいいので、その足で町内の「呉ダム渓流公園」に遊びに行ってみた。
ここは、いつもきれいに整備されている芝生のある公園。夏場は渓流で水遊びもできる。アジサイやホタルの名所でもある。ダムにはブラックバス目当ての釣り人が多い。また九州自然歩道が通っていて、大坂山(573m)への登山口もある。町内随一の観光スポットなのだ。
家族はここでお散歩や日向ぼっこを楽しんだり、芝生の斜面を段ボールで滑って遊んだりした。思いっきり走り回ってもケガする心配がないのがうれしい。
17:00
遊び疲れた子どもを車に乗せ、少し移動。
今日は移住者仲間の村井さんが民泊「村井屋」を始めたお祝いパーティーなのだ。
同世代の移住者仲間がたくさんお祝いに駆けつける。
染色家の村上夕子さん。「村井屋」の暖簾を草木染で制作した。
料理家の小玉篤美さんは、菜食料理を研究していて、「村井屋」での食をアドバイス。
近所で循環型農園を整備中の三村信也さんは、朝採れたばかりのこだわりの鶏卵を持ってきてくれた。
写真が得意な小野沢春輝さんは、すかさずシャッターを押す。「村井屋」のホームページやパンフレットの素材をプレゼント。
オーナーの村井さんは、何十年も人が住んでいなかった空き家をDIYで魅力的な宿に生まれ変わらせた。
「村井屋」の売りは、山間の暮らしを味わう体験型民泊である点。山登り好きの村井さんが同行し、山頂で味わうコーヒーやランチが魅力的な「登山プラン」や、染色家の村上夕子さんがコラボする「バンダナ染色体験プラン」が面白い。そのほか、「村井屋」前の川で気軽に楽しめるハヤ釣りやドローンでの記念撮影もオプションで追加できる。
香春町には今、若い世代の移住者が増えつつある。村井さんのように自分の好きなことをしながら町の魅力を伝えることを暮らしの糧にしようとする人が多い。
やっていることは違うけれど、自分たちもそうなんだなと思う順也だった。
おわりに
手島さん一家の一日、どうでしたか?
こんな生活に興味を持たれたあなたは、是非香春町移住情報サイト「カワラカケル」をごらんください。そこには、お試し移住「トライアルステイ」の体験記をはじめ、香春町の暮らしの情報が満載。より詳しくイメージを膨らませてみてください。
もし、居ても立っても居られなくなったら、香春町移住・交流の拠点「採銅所駅舎内第二待合室」にアクセス!フェイスブックからでもお電話でも(0947-32-3115、水、木曜日休館)、もちろん来ていただいても大歓迎です。地域おこし協力隊が「あなたらしい暮らし」のデザインをサポートいたします。
※この物語は香春町で実際に営まれている暮らしを取材して再構成されたフィクションです。
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