バランスの良い香春町での田舎暮らし体験②
2020.12.17
こんにちは!
2020年香春町トライアルステイに参加させてもらいました大野里美です。
前回の記事ではトライアルステイを通して感じたことを書かせてもらいました。
今回は滞在中の体験や香春町での生活について、もう少し詳しく書きたいと思います。
農業体験
副業チャレンジプログラムで選択した農業体験。
『川野農園』さんと、『阪本農園』さんにお世話になりました。
川野農園さんではお米の精米、種や苗の植え付けから、耕運機やトラクターなどの機械系まで、幅広く教えていただきました。農業は思っていたよりも数学を使う理系的な面もあり、芸術的な美しさもありました。撒いた種の芽が出てどんどん大きくなっていく様子はとても嬉しく、愛着が湧きました。
(毎週大きくなっていく大根の芽)
川野さんがお話されていたことが印象的でした。
「畑に出て採れた野菜で今日は何を作ろう?と思うのを、贅沢と思うか、めんどくさいと思うかどうかだね。」
私はこれほど贅沢な事はないなぁと思いました。採れたての野菜をかじらせてもらう事もありましたが、瑞々しくて甘くて最高に美味しかったです。
頂いた人参のきんぴら、葉っぱは胡麻和えと、おかかと合わせたふりかけになりました。
阪本農園さんでは加工のお手伝いからイベント出店での販売まで、収穫から商品になるまでの流れを経験させていただきました。
香春町へ来て一回目の農業体験が阪本農園さんで、たまたまその日がさつまいもの収穫でした。
私が経験したことがあるのは幼稚園のお芋掘りくらいです。。大人の“仕事の“お芋掘りは…想像以上にきつかったです!!スーパーに行って「今日のお芋高いな…。」なんて思っていたことを深く反省しました。普段何も知らずに買い物をしていますが、その裏にはこんなに時間と労力がかかっているのかと、実感しました。
農作業はとにかく全身運動で、他の特別な運動はいらないんじゃないかと思うほど、まんべんなく体を動かしました。毎回、翌日はちゃんと筋肉痛になっていました。田舎のおじいちゃん、おばあちゃんが元気な理由が分かった気がします。
大人になるとこんなに長時間土に触れることって本当に減ってしまいます。土に触れて、太陽を浴びて、外の気温を感じて、疲れたら腰を下ろして緑を眺めながら休む。まさに自然との共存を感じられる、とてもいい経験でした。
登山やキャンプのアウトドア体験
「野性的な生活がしたい!」という私のリクエストから、様々なアウトドアイベントを紹介、コーディネートしてくれた村井さん。おかげですっかりアウトドアにはまってしまいました。登山は香春町内の低山から、大分県の九重連山(片道5時間!)まで、いろんなタイプの登山を経験できました。
香春町で案内してもらった山は、車で山頂近くまで行くことができてとても見晴らしの良い『薬師の頭』
40分くらいで登れるけれど坂道がちょっとキツめの『障子ヶ岳』
ロッククライミング並みの岩登りがある香春岳の『三ノ岳』
私はこの山が一番好きでした。とにかく岩登りが楽しい!どこに手と足を置くか、頭も使います。
香春町には一時間弱で登れる山が多いそうです。と言っても急な坂道や岩登りがあったりと、なかなか登り甲斐がありました。もうひとつ、『牛斬山』に登れなかったのが心残りなので、いつかまたチャレンジしたいと思います。
キャンプは香春町を出て、お隣の北九州市にある平尾台というところまで行きました。それでも香春町から30分くらいです。
自然の中で仲間と過ごす時間に、この半年間縮こまっていた心と身体が解放されました。
自然の中にいると、「仕方ない」という感覚が強まる気がします。天気が変わってしまうのも仕方ないし、虫が多いのも仕方ない。だから自然の多い田舎の家に虫がいるのも仕方ない…。虫は決して得意ではありませんが、田舎では許容範囲が広がりました。
香春町での【衣食住】
今回9月下旬から11月中旬までと、季節の変わり目を香春町で過ごしました。事前に「予想しているより2~3度低いのを想定してきてください。」と教えてもらっていたので、着替えは多めに持って行きました。前半は長袖一枚でも平気なくらい暖かかったですが、帰る頃には朝晩とても冷え込むようになり、ニットも持ってくれば良かったな、と思うくらいでした。
登山やキャンプなど外で過ごすことも多かったので、一度防寒着は買い足しました。香春町にはユニクロがあり、車で30分くらいのところにワークマンもあったので、それも不自由はしませんでした。
滞在中はあまり外食はせず、家で食べることの方が多かったです。
村井さんの畑にあるニラと紫蘇を使って餃子を作ったことがありました。
飲みながら、包みながら、焼きながら、食べるスタイル。
外食でとてもインパクトがあったのは本場九州のとんこつラーメン!勝山というラーメン屋さんです。
一回目に食べたときは来てまだ数日で、胃もたれしてしまいました。でも味は最高に美味しかったので、帰る直前に再チャレンジ。この日は胃もたれせず。帰るまでにちゃんと強い胃袋になってました。
村井さんの家からすぐ下の畑まで行くと、美しい朝日を見ることができます。
よくここで朝日を見ていました。
縁側にハンモック。
朝日の差し込む気持ちいい縁側でした。朝ご飯を食べている時も自然と朝日が差し込みます。
今回田舎暮らしをさせてもらって、太陽の光通りに生活しているリズムを感じていました。夜は遅くても23時までには寝て、朝は5時台に目が覚めて、日中は外で日が沈むまで活動をして。
都会にいるとどうしても電気の光でずっと明るいので、そういった自然の光を意識しなくなってしまいますが、この48日間は光を意識する時間がとても多かったです。
ふとした時に、綺麗だなぁと感じられる瞬間が多々ありました。
都会はもちろん便利ですが、便利すぎてしまう事も多くて、もう少し自然の方に歩み寄っても良いんじゃないかなぁと感じることがあります。そのバランスは人それぞれですが、ちょっと都会に疲れた方は田舎暮らし体験をしてみると、感じることがとても多いと思います。田舎暮らしに少しでも興味のある方には、ぜひ一度体験してほしいです。
書ききれないほど、他にも沢山の思い出があります。本当に有意義で楽しい48日間でした。どうもありがとうございました。
▼大野里美さんの滞在中の様子はコチラ
撮影・編集:村井
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