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地域の方に歓迎されたUターン。「この場所でしかできないことを思いっきり楽しむ」

2024.06.24

福岡県の香春町に暮らしている方や移住(Iターン、Uターン)をしてこられた方々の日常や体験を紹介する“カワラびと“。
今回は、2021年に福岡市東区からUターンをして来られた小方さんご夫婦にお話しを伺いました!

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【プロフィール】

小方和宏さん・和美さん

2019年に和宏さんの定年退職をキッカケに、長年空き家となっていた和美さんの実家に福岡市東区からご夫婦でUターンをしてこられました。

–香春町に移り住もうと思ったきっかけを教えてください。

和宏さん(夫):50歳を過ぎたあたりから、第二の人生や今後やりたいことなどを漠然と考えるようになりました。仕事の都合上、福岡市に住まいがありましたが、定年をしたら自然が近い場所に住んで、孫が思いっきり遊べて、季節が感じられるような暮らし方をしてみたいと思いました。
出身地である宗像市に戻るか、妻の実家である香春町に戻るかは悩みましたが、空き家になっていた香春町の家をリフォームして戻ることに決めました。

和美さん(妻):いずれはどちらかの故郷に帰るつもりでいましたので、仕事が落ち着き次第、移り住もうと考えていました。福岡市での生活は便利ですが、その分費用もかかるので2人で相談して香春町に戻ることを決めました。

–どのようなリフォームをしましたか。

和宏さん(夫):暮らしやすさを考えてオール電化にし、元々居間として使っていた和室とその隣の和室を一つにしてリビングにリフォームしました。最低10人が集まれるような広めのリビングにし、掘り炬燵でくつろげるような空間にしました。あとは、お風呂とトイレを綺麗にし、駐車場も整備してもらいました。また香春町の冬は寒いことを知っていましたので、二重窓にして対策をしています。
本格的に移り住む前に半年から一年くらいかけて香春町に通い、荒れていた庭を草刈りして、鍬を使って整地をしたりして出来るところは自分で行いました。ちょうどコロナの期間で時間もありましたのでコツコツ作業をしていました。

和美さん(妻):長年空き家の状態ではありましたが、仏壇がありますので毎月一回は帰ってきて掃除や風通しなどをしていたので、比較的綺麗な状態を保っていたので最低限のリフォームで済みました。ただ、住んでいると、「せっかくここも直せば良かった!」なんてところがちょいちょい後からでてきます。笑

–移住前の不安などを教えてください。

和美さん(妻):私は、実家の環境や近所付き合いなどの地域とのつながりを知っているので、戻ってくることに不安は少しありました。両親が頻繁に近所付き合いをしているのを記憶していて、自分たちがその立場になって出来るのかということを考えてしまいました。ただ、実際は地域の人は私たちがこうして戻ってきたことに対してとても歓迎をしてくれていて、安心しています。近所の方には料理やお菓子なんかをお裾分けしたりして、交流をしています。

和宏さん(夫):地域に入っていけるか、みたいなことは少し心配はしましたが、妻の地元なので地域の方には“和美ちゃんの旦那さん“として覚えてもらってよく声をかけてもらっています。
地域の料理教室に誘ってもらったり、お祭りの手伝いをしたり、交通安全協会に入ったり、、と地域の出ごとには積極的に参加するようにしていて、今年からは、副区長の役目を担っています。今までは地域の中で誰かが担っていたものですので、自分が出来ることはなるべく断らず、ただ出来ないことははっきりとお断りすることを心がけています。

–香春町の印象を教えてください。

和宏さん(夫):妻の実家に来るたびに、山があって畑が広がっていて近くには電車が通っていて、環境はもともととても気に入っていました。

和美さん(妻):地元ではあるのですが、離れてから時間が経っていますし、身近なほどよく知らなかったなと改めて思います。戻ってきて今まで住んでいた福岡市内と比べた時に、香春町はゆったりとしていて窮屈さを感じることなく生活できる場所だなと思いました。

–Uターンをして良かったところを教えてください。

和宏さん(夫):うちに人を呼んで大勢で集まることが出来るのが一番良かったところです。
人との繋がりや出会いを大切にしており、家族や友達に恵まれているなと常々感じていまして、そんな方々を家に招待できることが何よりも楽しみです。
庭でBBQや餅つき大会をしたり、子供たちを集めて芋掘りをしたり、、と家族や親戚、友達はもちろんですが、子供達の友達家族や仕事でのつながりでお世話になった方、妻の仕事関係の方、福岡市で指導していたソフトボール教室での教え子たちなど、色んな関係の人たちをうちに来てくれます。妻が料理好きですので、みなさんそれを楽しみにしてくれています。

和美さん(妻):おもてなしするのが大変で。笑

和宏さん(夫):大勢集まっても、ご近所の方の理解がありますし、大きな道路からも離れていて気にならないので、子どもたちが思いっきり遊べて、なんでも体験させてあげることができるというのが嬉しいです。この前、かまどの火つけをさせてあげたら喜んでいました。ここで過ごす時間が非日常に思ってもらえて、ここじゃないとできないことがたくさんあるなと思っています。そして、子どもの声がすると地域の方が喜んでくれるのも嬉しいです。

–香春町でどのような生活をしていますか。

和宏さん(夫):香春町に来てから、家庭菜園やDIY、燻製づくりなどをはじめました。
無農薬での野菜づくりは猿にやられたりしながらも、楽しんでやっています。できた野菜は人に配ったりしていて、新鮮な野菜が甘いということや旬のものを身近に感じることができています。また、納屋を改装してDIY部屋にしていて、ものづくりができるようし、家具や棚、お花が趣味の妻のためにプランターを自作したりしています。スモークチーズやベーコンづくりなどもしており、敷地も広いので煙や匂いが気になることもないので助かっています。
今の時代YouTubeで検索をすれば、色んなことが学べるので、どうすればできるのかを考えて自分で試行錯誤しながら色んなことにチャレンジをしています。ここでは、楽しみというのは自分で見つけないと楽しくありません。ないものをねだるよりあるもので楽しむということを心がけています!笑

和美さん(妻):私は地元に帰って来たわけですので、友達が身近にいるのがとっても嬉しいです。定期的に仲のよいグループで集まったり、ランチ会したり、友達が私たちの畑を手伝ってくれて、そこで採れた野菜でお漬物も作ってくれたりもしています。笑

納屋を改装してDIY部屋に!

 

燻製機

 

お庭で育てているブルーベリー
猿対策でネットを張っていました!

 

–現在困っているところはありますか。

和宏さん(夫):毎月福岡市まで病院に通っていて、近所の病院に通うことができれば一番良いのですが、なかなか病院の情報が得にくいというのが困っています。
あとは、今は車での移動が可能ですが、今後のことを考えると気になるところではあります。

和美さん(妻):夜に運転していると道が真っ暗なので、こわいなと感じます。夜の運転は福岡市にいた時からしていたので慣れてはいるのですが、実際にこっちで運転してみて町の明かりというものがないので道の暗さにびっくりしました。笑

–今後自分のような方に向けてアドバイスはありますか。

和宏さん(夫):やりたいことをどんどんやるには早めに準備をしておくことが大切と感じています。特に、生活においての固定費を見つめ直したり、税金を調べたりなど生活環境面を考えることが大切です。また、終活も同時に進めており、お墓の問題や介護のことなど、子どもたちとしっかりと話しています。
体力的にも早めに準備をしておくと、その分やりたいことが出来るので、個人的には70~75歳くらいまでが勝負かなと思って楽しんでいます!

和美さん(妻):虫はたくさん出ます!笑

畑からの眺め

 

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