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はじめての神幸祭

2023.05.21

 

こんにちは、近ごろ急に暖かくなりましたね❀

この時期になると山が彩を取り戻し、また冬を迎えるまで毎日違う顔を見せてくれます。

そんな日常の風景や四季を感じながらゆったりとした時間を過ごせるのも田舎暮らしの特権なのではないでしょうか?

 

そんな香春町に移住してきてから早くも2年が経ちました。

 

里山暮らしにも慣れ、移住の話などをする機会も増えてきた今日このごろ

「香春町といったら?」

「香春って何があるの?」

なんて事をよく聞かれたりします。

 

山男の僕は、身近に山のある風景や、自然との調和美味しいごはん・・・

なんて答える事が多いのですが、

魅力が多すぎてパッとは出てこないですね

 

ご近所の寄合でも同じような事を聞いてみました。

「香春と言ったら?」

 

僕の地元柿下地区では、即答で皆さん同じ言葉を口にします。

さて、何と答えたでしょうか?

 

香春(筑豊)と言ったら・・・

 

「祭りやろ!」

だそうです!!!

 

全国的に猛威を振るったコロナウイルスもようやく落ち着き、地域行事やイベントで人が集まる姿もちらほらと見受けられる様になってきました。

 

そして町内の方々、

いえ、地域全体が待ちに待った一大神事「神幸祭」が今年は4年ぶりに開催されるとの事です!

2年前に香春町に移住してきた僕はもちろん初めて体験します!!!

沢山写真を撮って、地域を盛り上げよう!!!

なんて思っていたんですが・・・

 

・・・

 

ジャジャンっ!!!

 

なんと担ぎ手として参加する事になりました!

どうでしょうか?

カッコイイでしょ?(笑)

 

 

筑豊の神幸祭は、新日本百名山を有する「英彦山神宮」を初めに毎週北上し、香春町は最南「鶴岡八幡宮」が4月下旬「香春神社」が5月上旬なのだそうです。そして、5月下旬には田川市の川渡り神幸祭があります。

この日は各神社の神様が神殿から出て、神輿に乗り町を練り歩く神様の息抜きの様なものだと教えて頂きました、その年に一度の神様のお散歩を皆で盛り上げよう、神様に精一杯楽しんで貰おう!というのが神幸祭だといいます。

 

神様の宿った神輿が主役!偉大な神様の乗った神輿を担がせて頂けるなんて・・・

そんな事を考えるととても感慨深いですね。

 

神輿には、酒や餅が乗せられ、杉の葉ぶきで飾られます

 

 

採銅所古宮八幡宮の神輿は、銅で飾られた装飾と無垢な木目に杉の緑がとても綺麗です。

※写真は元地域おこし協力隊濱田さん、香春町役場のものをお借りしました。

 

 

肩にかけるとずっしりとした重みを感じます。

採銅所の神幸祭では担ぎ手に若い男たちが集まり、1トン近い重たい神輿を皆で担ぎます。

就職や進学で町を出た方たちも、この日は故郷に必ず帰って来るのだとか・・・

 

皆、重たい神輿に苦しそうな表情を浮かべますが、ここぞとばかりに神輿をガブってはチャリンチャリンと神様も嬉しそうに応えてくれます。

※ガブる・・・神輿を上下にわっしょいと揺らす事。

 

2日間で6キロの距離を練り歩きます。

 

神様が神社に帰って来ると担ぎ手の皆は疲れ果て、倒れこむ様にその場に座り込みますが、充実感と達成感で満足げな表情を浮かべます。「来年もまたこのメンバーで神輿担げるといいね」そんな一体感が生まれました。

 

年に一度、神様が地域に降り立つ時。人の繋がりや地域の結束の大切さを教えてくれているのかもしれません。

 

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