人口1万人の町に竹灯籠を灯す〜みんなの想火 in 香春町〜
2021.08.17
こんにちは。
半農半X担当小玉です。
今日は7月に開催したイベントの、、、、
遅ればせながらイベント報告です。
7月22日(木)、オリンピック開催の前夜に
『みんなの想火プロジェクトin 香春町』として採銅所駅入り口を竹灯籠で点灯しました。
この日に向けて6月と7月に計4回、町内で小さな竹灯籠作りのWSを開催しました。
このイベントは『世界最大の竹灯りの祭典』として7月22日の夜に全国で一斉に竹灯りが灯され、灯籠を灯した各地の会場をオンラインライブ中継で繋ぐといった流れで開催されました。
イベントの趣旨は『自分の街は自分で灯す』
このコンセプトに共感したこと、コロナ禍で行動が自粛される中でも、小さく人の集いの場を作りたいという想いから、協力隊仲間達に協力してもらい開催の準備を進めました。
イベントを紹介してくれたのは小竹町地域おこし協力隊の國房さん。
福岡支部の代表(サムライと呼ばれる)でもあった為、灯籠作りのWS計4回は毎回香春町に足を運んで講師をしてくれました。
國房さんは ’923珈琲’という竹焙煎珈琲屋さんでもあります。。
小竹町で作った竹灯籠はこのあと竹炭にして、想火珈琲の素材として使われるのだとか。
自然素材はどこまでも循環します。
竹の間伐
さて、灯籠作り、当然ながら竹を切るところから始めます。
香春町には耕作放棄竹林が溢れています。竹は町の資源です。
だから材料はすぐ手に入る〜とたかをくくっていたのですが、
密集した竹林で5-6M程ある竹を切り集めるのは予想以上の大仕事。
竹林整備に慣れた地元のおじちゃんたちの竹裁きを思い出しながら、こちらは要領の悪さが否めません。
なかなか入って行かないノコギリの歯と格闘しながら汗だくで車に積む。おろすを繰り返しました。
着任仕立てだった新協力隊福羽くんが『楽しいです!』と手伝ってくれたのに救われました。
また、隣町で行われた竹灯籠イベントで使用した大きな灯籠も譲っていただいたり、こういう田舎の繋がりは本当にたのもしいです。
灯籠作りWS
さて、ある程度の竹伐採が完了し、
採銅所駅舎内第二待合室で2回、柿下地区の私の自宅を利用して2回、
灯籠作りのWSを開催しました。
ご近所さんではあったのだけれど、初めましてのおじいちゃんがふらっと参加してくれたり、
(この方は灯籠作りにハマって、後日ドリル一式購入されていました!)
子供たちが夏休みの宿題にと体験しに来てくれたり、
無人駅である採銅所駅の管理をしているJR田川後藤寺駅の職員さん達がお手伝いしたいです!と参加して下さったり、
コロナ禍での定員3名という小さなWSではありましたが、毎回のんびり、和やかな会となりました。
参加者の方には、自分で作ったお気に入りを1本お持ち帰りいただき、
もう1本をイベント用に作ってもらいました。1時間半という短いWSの時間の中、
皆さん最後は無言で。。。ひたすらドリルで穴を開けてくださいました。
『初めてインパクトドライバー使った〜』
という女性達も子供達も、どれも素敵に仕上がりました。
そして当日
前日から少しずつ灯籠をくみ始めました。WSで作ったのは1節〜2節くらいの小さめのものだったのですが、やはり大きいのを設置したい(してみたい)という欲求が湧き上がります。事前に行橋市で開催された灯籠イベントで使用した大きな灯籠を何本か譲っていただいていたので、イベントチラシに使った写真を見本に試行錯誤で組み始めました。
下の写真のアーチです。
採銅所駅舎は有形文化財にも指定されており、火の使用ができない為、ウエディング用の小さなライト(ソーラーでつく優れもの)やら電池式のもの、パーティ用のぽきっと折るケミカルライトなど、とりあえず安価で思いつくライトを集めました。
写真でもわかると思うのですが、この組み立て作業。
学校の文化祭のようでとても楽しかったです。笑
そして18時。『点灯』
だよなー。。。。
とは思っていましたが、
真夏の夜は長いです。。。。(汗)
なかなか暗くなりません。。。。
けれど少しずつお客さんが増えてきます。
かっこいいカメラを持った方々、コロナで最近会えなかった町の人たち、車で乗り合わせて来てくれたご近所さん。
そして新聞社の記者さん。皆が灯籠に向かってカメラを構える姿。
久しぶりの会話があったり、今日どこから来たんですか?というご挨拶があったり。。。。
灯籠を囲んだ小さな半円が、会話を作り出し、シンプルにこういう人の集い、やっぱりいいなぁと思いました。
筑豊地域のみんなが楽しみにしていた『神幸祭』ももう2年行ってないですもんね。。。(涙)
(香春町の神幸祭についての記事はこちら)
20時を過ぎた頃から日が落ち始めました。この時の日没は7時45分くらいだったような。。。
やはり日が落ちると灯りが映えて、それはもう電気とは異なる柔らかい灯り。自然素材の美しさが際立ちました。
結果的に約100人の方にお越しいただき、
WSでも近隣の方を中心にたくさんお手伝いしてもらい、
小さな竹灯籠鑑賞会を無事に開くことができました。
翌日からの3日間、使用した竹灯籠どうぞご自由にお持ち帰りください!
とFB上で告知したところ、
何人かの方が嬉しそうに持ち帰ってくださり、
この灯籠がまたどこかでゆらゆら光を灯しているのだなぁと思うと、地域のつながりをコンセプトに企画した今回のイベントが、今後の小さな地域のつながりを深めるためのなんらかのヒントになったようにも思います。
香春町フォトコン
香春町地域おこし協力隊では、夏の次なるイベントとして、instagram 香春町フォトコンテストを開催しています。
応募方法はinstagram で #香春フォトコン をつけて投稿するだけ。
想火プロジェクトの写真も多数アップしていただき、嬉しいかぎりです。
私だけの香春町のお気に入りの景色を是非たくさんの人にシェアしてください。
締め切りは8月30日。まだまだ募集していますので、奮ってご応募ください!
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