香春町 カワラxカケル

香春町 カワラカケル > 香春町オリジナルチェックができるまで ー其の2ー

香春町オリジナルチェックができるまで ー其の2ー

2021.03.15

さて、引き続き「香春町のオリジナルチェックができるまで」

今回は其の2をお送りいたします。

 

其の1はこちら→其の1←のリンクをクリックしてください!

 

ここでは制服ができるまでを書いていきます。

 

まずはお待ちかね、前回ご紹介したワークショップで子供たちはどんな色を作ったのか、、、

いくつか抜粋すると、

・すごい歴史が詰まってる色

・朝の薄い空の色

・お祭りの賑わい

・稲を刈り取った後のかぶの色

・山小屋ラーメン(香春町発祥のラーメン屋さん)の色

・女の子のほっぺの色

・国道沿いの木から散ったイチョウの色

 

面白いです。

 

みんな情景を思い浮かべながらそのときの感覚を色に置き換えてくれているのが分かります。

こういうの待ってました。

嬉しい。

 

さて、次の作業はピックアップした色を使ってチェック柄を作っていきます。

こんな感じです。

 

色々なチェックができてますね。

これをグループごとに発表してワークショップは終了です。

 

ここからは大人のお仕事です。

 主なメンバーはこちら

・香春町教育委員会教育課 学校再編準備室の皆さん

・長年香春町の制服を取り扱ってきた販売店の方々

・制服制作会社

・わたし

子供たちが出したチェックの色を参考にして、制服ジャケットの色を検討し、制服の展示会でいろんな制服を見て細かいデザインも考えながら、制服に合うチェックを考えていきます。

途中、3案考えたチェックとそれぞれに合いそうな制服デザインを町内の小中学校に展示し、アンケートを行ったりと、子供たちの意見もしっかり取り入れながら進めていきます。

エンブレムのデザイン、ボタンの中のロゴデザイン、パイピングやネクタイの色もみんなで話し合って決めていきます。

子供たちが着用した姿を想像しながらの作業はとても楽しかったです。

 

ここでもう一つ大切にしたのが、LGBTQにもしっかり理解を示せる制服にすることです。

性別に関わらず自由に制服を選べるように、女性体型にも違和感なく着用できるスラックスも用意し、生徒達が自分で選べるようになっています。

最近はこれが主流のようですが、とても大切なことだなと思いました。

本当は男女ともネクタイにもしたかったり、その他アドバイザーといっても叶わないことも多かったですが、みんなが真剣に考えて出した結論ですので最善だったと思っています。

 

広報誌より教育委員会の思いをご紹介します↓

 

春チェックに込められた願い

『香春チェック』は、落ち着いた色をベースとして、知的な印象を与えつつ、香春町の木に指定されているイチョウの黄色や町のシンボルである香春岳の緑を取り入れた可愛らしいチェック柄です。

香春町のすてきな自然に包まれ、健やかで明るい日々を過ごしてほしい、そんな思いが込められています。

 

こんな思いが詰まった制服、素敵です。

 

こちらが制服↓

 

そして思永館に入学する子供たちには、この制服は無料で配布されます。

これは嬉しい。

 

先日新聞記者の方に「出来上がった制服を見ていかがですか?自分が思った良い制服ができましたか?」と聞かれましたが、私としては良い悪いの感情は全くありません。

今回制服を作るということをきっかけにワークショップを開催させてもらい、子供達に色という側面から香春町を見る体験と、自分の故郷の情景をしっかりイメージし、それをアウトプットする作業をしてもらいました。

これは物事を様々な角度から観察すること、自分の感覚を表現することにつながるのではないかと思っています。

私たち大人はそんな子供達の感覚を知ることが出来ましたし、みんなで子供達への思いを込めた制服を作ることが出来ました。

子供達に制服のアンケートをしてもらったのも自分たちのことを、ちゃんと自分たちで決めれるという経験をして欲しかったからです。

こういう制作過程こそがとても大切だったと思っています。

本当に良い経験をさせてくださった教育委員会の皆様には感謝しています。

4月からこの制服を着た子供達を街で見かけることができるのはとても楽しみです。

子供達が気に入ってくれるといいな!

 

ものづくり担当

ムラカミ

一覧に戻る

カテゴリー

新しい記事

アーカイブ