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香春の盆踊り

2018.09.17

こんにちは。香春町地域おこし協力隊のハマダです。

お盆の時期になると香春町の各地域で行われる盆踊り。一番盛大に行われるのが毎年15日に町役場で開催される夏祭りの盆踊り。

でも、各地域に目を凝らしていくとそれぞれ少しずつ変わっていたりしています。

例えば採銅所地区。

この地区だけ昔ながらに初盆を迎えられた家の前で踊ります。この地区では太鼓と口説きの音色に合わせて皆さん踊ります。太鼓の叩き方や口説きの歌い方など、技術の伝承も少しずつ若い世代に繋げていて、若い世代の人たちも、太鼓を叩くのは「不安はあるけど」と言いつつ力強い音色を出していました。でも、口説きの歌い方はものすごく難しいようで、かなり大変そうに歌っていました。

次に香春本町地区。

この地区では三味線と2種類の太鼓を使い踊ります。何年か前までは初盆を迎えられた家の前で行っていたみたいですが、合同で行おうということになり地区の空き地で行うようになりました。一応、ここで踊られている踊りが香春町の盆踊りということになっていて、毎年8月15日に開催される香春町の夏祭りでもこの盆踊りをメインに踊られます。

そして下香春地区。

他の2地区とは少しテイストが違っている下香春地区の盆踊り。20年前までは年配の人たちが多かったこの地区の盆踊り。15年ほど前ぐらいから若い人たちが盆踊りに参加し始めると、競うように他の若い人たちも踊り始めたらしいです。現在ではいくつかの盆踊りグループがあり、それぞれ町内だけでなく町外にも依頼があれば踊りにいくようです。また、太鼓のたたき方や口説きの歌い方もそれぞれが個性を出して盆踊りに参加しています。

 

そう大して面積も人口も大きくない香春町。なのに地区によって使っている楽器や口説きの歌詞が違っていて、なおかつ踊りも三者三様。これだけ違うことにとても興味をそそられましたが、亡くなられて初めてのお盆を迎えた魂を盛大に送り出そうというのが盆踊りをする意味。それぞれの地区がそれぞれの方法を大事にしている。ある意味で、日本の原風景を見させてもらえたと思います。

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