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カワラな暮らしをしている人々 vol.1

2018.01.27

こんにちは。香春町地域おこし協力隊の濱田です。

今回は「カワラな暮らし」というテーマで香春町の人々の暮らしに迫ってみました。

第一回目は後藤の饅頭という和菓子屋さんをされている後藤裕樹さんを取材しました。

写真の男性が後藤裕樹さん。高校を卒業して就職のために上京、40代手前の時にお祖父さんの代から続く饅頭屋を継ぐために東京から戻ってきた。

サラリーマンをしているよりかは店を継いだ方がいいんじゃないかと考えた後藤さん。先が見えるし、「一国一城の主(あるじ)」みたいな感じかなと思っていたそうだ。

「田舎に帰ってきたらゆっくりできるかなっていう思いもあった」という後藤さん。でも、饅頭屋さんを継いでからは忙しくて、大変と苦笑いしながら語ってくれる。

後藤の饅頭は戦前からある老舗のお店。合併してできた今の香春町よりも歴史がある。後藤さんはその老舗の3代目。昨年、先代の叔母から店を継いだ。

香春町に帰ってきたのが約7年前。叔母やお母さんの下で饅頭職人としての修行を積んでいった。叔母さんとお母さんの手ほどき、助けがあったからこそと語る後藤さん。

あんこの入れ方や饅頭の回し方など、指の使い方が難しく、「簡単そうってやってみたら難しく、自分にこれできるんかなとは思った」こともあったらしい。

店を継いだからこその誇りがあると後藤さんは真剣な表情で話す。でも、それと同時に店を継いだプレッシャーもあるという。周りの人々、皆さんがみているからだと。

そんな饅頭職人としての顔を持つ後藤さんも仕事から離れると多趣味な顔を見せる。特にボディビルディングとお神輿に関わる活動に熱心に取り組んでいる。

神輿を担いだのは香春町に帰ってきた時に知人に田川市伊田の川渡り神幸祭に誘われたのが初めてだったという後藤さん。ワイワイ声を出してみんなで担いで回ることにハマった。

現在では、田川・筑豊地域の祭りでお神輿を担ぎに行ったり、地元の鶴岡八幡神社の祭りでは指揮者としてお神輿を先導する。お神輿を指揮する上でのルールなど色々大変で神経を使うと後藤さんはいう。でも、こういった大変さや達成感を仲間たちと共感しあえるところも神輿に関わる中の楽しみの一つとも。

そして、自分に対しての試練・修練と後藤さんが表現するボディービルディングの趣味。大変だけど、自分が好きで続けているから趣味なんだと語る後藤さん。20代後半の時に始めた空手がきっかけだそうだ。

やりがいは?と聞くと、後藤さんは笑顔で「ずっと好きな服を着ていたいから」と話してくれた。仕事などで忙しい時でも毎週最低2時間はジムで汗を流すようにしている。綺麗な体と健康を維持したいから続けていると語る後藤さん。

最後にこんな質問をぶつけてみた、「後藤さんにとっての『後藤の饅頭』とは?」 帰ってきた答えは「不滅の店」だった。その心を聞くと、「継続してこそ長くやっていける店。」そして、饅頭職人として飛躍して次の世代に繋げれる店にすることと語った。 

後藤の饅頭について詳しくはこちらから また、香春町にふるさと納税で寄付されると後藤の饅頭の名物『甘酒饅頭』をお礼の品として選ぶこともできます。

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